吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

第190回国会を終えて 2016年06月08日

2016年6月8日

異例ともいえる年始早々、1月4日召集だった
第190回国会は、6月1日にその会期を終え、
閉会しました。

そして、6月22日公示、7月10日投開票で
第24回参議院通常選挙の日程が確定しました。

私にとっては、早いもので2期目の選挙から3年が
経過することになります。3年前の第23回参院選は、
私にとっても、当時の民主党にとっても試練の連続でした。

しかし、その分だけ、人の温かさも厳しさも実感し、今と
なってはかけがえのない環境下での選挙でもありました。

私は今、野党の一員として、本当に重い一議席を預かっています。

3年前の第23回参院選で民主党が預かった
議席は結党以来最小となる、たった17議席でした。

そして、今回は40を超える議席が、我が会派の改選議席です。

ここで、踏みとどまれるかどうかは、党や会派の問題に
とどまらず、我が国の議会制民主主義に与える影響も
大きいと思っています。

なぜなら、議会には緊張感とバランスがやはり必要だと考えるからです。

与党の存在だけが突出するようであれば、
省庁もそれ以外も、政府・与党側の顔色ばかりを
うかがうようになり、立法府たる参議院においても、
十分な議論や院の運営すらできないような状況に
おかれないとも限りません。

与党と野党が、切磋琢磨しながら、立法府の矜持を
持って、行政府である政府に対して、法案の修正や
政策の足らざるところを補うという行為があって

しかるべき、と考えます。

第190回国会において、私は8年ぶりに質問主意書を提出しました。

その中で、内閣提出法律案に占める「束ね法案」の
割合が、近年急増していることを明らかにしました。

これまでであれば、改正法案が1本1本分けて提出されて
いたものが、近年は安易に幾つもの法案が束ねられて、
見かけ上1本の法案として、国会に提出されているのです。

「束ね法案」であれば、通常の改正法案1本の審査
手続きで立法府の手続きが済むため、行政府から

すれば、審議促進効果が期待できるといえます。

しかしながら、「束ね法案」は、数多くの法案が束ねられて
いるため、法案の問題点が明らかになりづらく、議論が制約
されかねないどころか、国民に対して何の法案が束ねられて
いるのかも見えづらく、問題が多いと言わざるを得ない手法です。

立法府である国会は、このような状況を見過ごすべきでは
ありません。しかしながら、今、このような状況が当たり前に
なろうとしていること自体、立法府が行政府の下請け機関に
なりつつあることを示しているのではないでしょうか。

与党と野党が一定の緊張感とバランスを保ち、行政府をチェックする。

そんな議会構成を作り上げることが必要だと、私は強く思っています。

だからこそ、第24回参院選で、私たちは踏みとどまらねばならない。

3年前、私自身が訴えたことのひとつは、緊張感と
バランスある議会構成をつくることでした。議会の

構成に適度な緊張感が必要であることは、この3年間

改めて痛感してきました。

第24回参院選後には、先日閉会した通常国会で
先送りされた与野党対立法案が審議される見込みです。

国民各層の多様な意見が反映される国会となるよう、
緊張感とバランスある議会構成となるよう、微力ながら
第24回参院選においても訴え続けたいと思います。

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