ノーベル賞受賞者に対する祝意表明 2016年02月05日
参議院は、ノーベル賞受賞者の大村教授、
梶田教授を議長応接室に迎え、祝意表明を行いました。
私も議院運営委員会の理事の一人として、この素晴らしい
場所に議長や副議長、議運委員長とともに同席させていただきました。
議長応接室においては、議長・副議長・議運委員長と理事が
出席し、議長から両氏に対し祝辞及び記念品が贈呈され、
その後懇談が行われ、私も発言の機会をいただきました。
お二人の発言を受けて感じたのは、政治に携わる者の
ひとりとして、これらの現実を重く受け止めなければならない
ということでした。
○今後の人材育成について
・大学院生になってからでは遅い。小中学校段階から
教育していくべき。さらに、地方創生というのであれば、
何より人材育成。なかでも幼児教育段階からが大事。
なぜなら、すぐには成果が出ないから。ベースの教育が肝要。
○若手研究者の処遇について
・現在、一方的に予算が縮小されてしまい、若手のみならず
研究者のマインド自体も小さくなってしまっている。我が国は、
高度な人材をもって世界に対峙する必要があるが、現実は
小さくなってしまっている懸念がある。
・文科省から「科研費をいただいた」で終わるのではなく、
「借金をしたんだ、だから返すんだ」という気概が必要。
「金がなければ知恵を出せ」「知恵がなければ汗を出せ」の
精神こそが必要。また、産学連携の利点をいかに活かすか
であり、基礎研究の上に何を活かしてつくるのか、いかに
連携するかが必要。
お二人の言葉には何とも言えない重みと
信念が感じられ、とても貴重な時間となりました。