第10回緊急雇用対策本部 2009年02月19日
緊急雇用対策本部
第10回目となる緊急雇用対策本部が開かれ、
欧州の派遣労働の実態について、オランダの
派遣会社のCEOからヒアリングを行いました。
結論から言えば、日本の労働市場及び社会保障
制度は、欧州のそれとは大きく異なるため、欧州の
ワークシェアリングの議論は、日本に制度を導入
すればそれでよい、という単純なものではないと
いうことを再認識することとなりました。
これは、第8回目の緊急雇用対策本部において、
ワークシェアリングのヒアリングを行った際にも指摘
され、私自身も強く問題意識を持っていることです。
同一価値労働同一賃金の仕組みを日本にも導入
していくこと、新卒一括採用の現状を見直していくこと、
働くということに関する教育の在り方を捉えなおすこと
など問題は山積しています。
しかしながら、労働政策と社会保障政策は
一体的に考えられるべきであり、生産年齢人口が
減少の一途を辿る中、女性の活用を含め就業率を
高める必要があるとの指摘には、早急に取り組んで
いかなければならないとの認識を新たにしました。