経済産業委員会
令和5年度総予算の委嘱審査で経済産業委員会が開会されました。
それぞれの質疑者の関心分野はどれも国民生活や政権の主要政策、現下の物価高等に直結する内容であり、興味深くやりとりに耳を傾けました。
例えば、経済政策や賃上げ政策と今次春闘結果の受け止めや電気代高騰への対応策と抱える課題、リスキリングとリカレント教育の差異と省庁間連携の在り方などについて質疑が交わされましたが、リスキリングとリカレント教育については、私自身も無関係ではないことから非常に興味深く質疑を拝聴しました。
私が社会に出たのは平成11(1999)年4月ですが、学部時代にかりた日本育英会の奨学金を返還しながら、平成13(2001)年4月には自己啓発の一環として会社員を続けながら主として週末通学で大学院に進学しました。
仕事にも活かせること、何より学んでみたかったことから、当時はある意味無謀な挑戦でしたが、とにもかくにも周りの理解を得て仕事も結果を出しながらのリカレント教育だったような気がします。実のところ、仕事にも活かせましたし、リスキリングと何が違うのか、経験者の一人としてはよく分からないのです。
委嘱審査の質疑においては、リスキリングの定義や経産省と厚労省の事業重複、経産省と厚労省の相談窓口の在り方などについて問題提起され、令和5年度予算が執行された後の状況についても注意してみておく必要があると感じました。
また、リスキリングが単なる労働移動や転職を促したり、これまで企業が担ってきた研修機能を個人に任せるだけとなったりしないよう、その動向も併せてみていかねばと思っています。リカレント教育の一環として働きながら社会人大学院生を経験した私は、その施策がうまくいっていないことを知っているからです。
いまも当時と同じようなことを政権の政策より先にチャレンジ中ですが、常任委員長の任にあり、国会の質疑に立てないいまのうちに少しでも進めておかねばと改めて思っています。