議院運営委員会派遣(京都) 2016年02月19日
議院運営委員会で委員派遣が行われ、京都に
行ってまいりました。4年前は議院運営委員会の
委員として、今回は議院運営委員会の理事として
参加したことになります。
行き先は、4年前と同様、先日の議院運営委員会でも
その予算案を扱いましたが、国立国会図書館の関西館と
京都迎賓館でした。
私は学生時代に図書館司書と学校図書館司書教諭資格
を取得しました。その際、図書館実習も行い、図書館に
関する基本的な知識を学びました。
が、哀しいかな、図書館や図書に対する基本的なスタンスは
覚えているものの、それ以外の知識はほとんど記憶の彼方です。
関西館は、来年で15周年を迎える予定で、機能としては
・国立国会図書館全体の資料の保存
・電子図書館事業
・図書館協力の拠点
・資料利用サービス
であり、国会図書館として全体の蔵書が増加傾向にある中、
大事な役割を果たしていると言えますが、それでも、現在の
ペースで蔵書が増え続けると、平成31年度には東京・関西
ともに書庫が満架になるおそれがあります。
関西館を視察させていただいた後、意見交換の中で、
私は3点質問しましたが、2点紹介したいと思います。
1.図書館形態による分類方式の違いが利用者である住民に与える影響について
現在、図書館によっては、株式会社がその運営に携わっている
などして、従来の分類法ではなく、独自に図書を分類している館が
話題になっています。しかしながら、これが利用者である住民にとって
使いづらいものであるとするならば、再考が必要であることから、
館長の見解をうかがいました。
→公的であれ、指定であれ、株式会社であれ、運営は自治体。
よって、横の連携は常に行っているが、分類方式自体は評価が
分かれるところ。住民側から見て利便性が向上しているならまだしも、
独自の分類方式をとることによって、利便性が損なわれているので
あれば問題であると考える。
2.電子媒体と紙媒体の保存について
最近、書庫が満架になることや保存場所の問題から、また、
それ以外の観点からも図書を電子媒体で保存することも
取り入れられていますが、電子媒体は紙媒体より保存性が
良くないという問題が指摘されていることに対し、関西館長の
見解をうかがいました。
→電子媒体による保存に関しては、どの程度まで
耐え得るという検証結果が得られておらず、だからこそ、
原本は紙媒体で保存している。
今回の委員派遣で知ったのですが、現在の国立国会図書館長
は、私が図書館司書資格を取得する際に指導いただいた先生とも
お知り合いで、お話ひとつひとつから、本当に図書と図書館のことが
大好きで誇りを持って職務にあたっておられる方だということを強く感じました。