吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

人材科学技術イノベーションPT 2011年12月01日

2011年12月1日

この日のPTの議題は、以下の3点でした。

1.「新たな研究開発法人制度について」提言案
2.総合科学技術会議の在り方について論点整理
3.科学技術イノベーション政策推進のための有識者
研究会について(資料配布のみ)

最も議論になったのは、2.の総合科学
技術会議の在り方についての論点整理の
部分でした。

総合科学技術会議については、党の
提言で7月にまとめられているとおり、
これを改組して、「科学技術イノベーション
戦略本部」を創設することが方針として
決まっていますが、これはあくまで総合
科学技術会議の改組です。

しかしながら、今回の2.の議題で論点
整理として示されたものには、総合科学
技術会議と知財戦略本部、IT戦略本部の
3本部が全てまとめて統合される案と
なっていました。

私からは、目指す方向全体を否定するもの
ではないことを申し添えた上で、下記の点に
ついて懸念がある旨の発言をしました。

○IT戦略本部は行政や社会サービスの
効率化を目指す、正式名は「高度情報
通信ネットワーク社会推進戦略本部」という。

政権交代後、「新たな情報通信技術戦略」を
策定、関係省庁が詳細な行程表を作成し、
高度な情報化社会に向けて努力しているところ。

今年8月3日には震災の教訓を踏まえ工程表を改定。

IT戦略本部は新たに技術を開発するというより、
既に存在する技術をいかに活用して効率的な
行政サービスを国民に提供するかという視点で
推進を図るものであり、統合しようとしている
総合科学技術会議や知財戦略本部と担っている
役割そのものが異なる。

また、IT戦略本部には、設置根拠法があり
仮に統合するには法律改正が伴い、この
作業についてどう考えるのか整理する必要がある。

さらに、IT戦略本部には、情報セキュリティ
会議などの下部組織があり、仮に統合する
場合、これらをどのように考えているのかも
見解を問わなければならない。

何より、日本の政府の電子化推進体制が
今までよりさらに強化出来るよう、総合科学
技術会議と知財戦略本部と統合することが
最適なのかも含め、しっかり対応していって欲しい。

上記の内容を簡潔に提起した結果、
問題点が明らかになり、翌週以降の
議論に向けて、事務局次長と内容に
ついて協議する機会をいただきました。

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