吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

公文書管理PT

2023年5月23日

先月13日の「令和臨調のつどい」で久々にお目にかかれた片山元総務大臣が講師でいらっしゃったこともあり、党公文書管理PTに出席しました。

公文書管理法については、財務省の公文書改ざん問題が発覚する前から委員会質疑で取り上げています。今は常任委員長の任にあるため、質疑はかないませんが、公文書や統計についてはこれからも関心を持ち続ける分野のひとつです。

片山元総務大臣からは、自治官僚や鳥取県知事としての経験を踏まえ、多岐にわたるお話をうかがうことができました。

〇公文書とその公開は民主政治の基盤であり、行政を検証するための有力な手法である。

〇行政に携わる者の正当性を担保する手段にもなりうる。行政の公正な執行の証明であり、説明責任を果たすための必需品であり、自らを守る盾にもなりうるのが公文書である。

〇公文書によって過去に学び、過去を現代に生かす。たとえば、災害への対応として、就任直後に鳥取地震(1943年)の記録を確認していたことが、その後発生した鳥取県西部地震への対応に活きたこと。

ほかには、公文書は後世の貴重な財産であること、公文書行政に関する実践例、これからの公文書行政の課題などについてお話しいただきました。

とくに、公文書によって過去に学び、過去を現代に活かすという点においては、鳥取自身の例のほか、内務省時代のスペイン風邪の記録について言及がありました。

お話をいただいた後、政治活動のため国会を離れる前、すぐに原典にあたりました。片山元総務大臣がおっしゃるとおり、しっかりした記録であり、新型コロナではこれが活かされていないのではないかと思うとともに、このような過去の公文書の存在を多くの行政府や立法府の人間が知っていれば、初動も違ったのではないかと思いました。

また、今後の公文書行政の課題のひとつにデジタル文書の取扱いについても指摘があり、これは非常に関心がある点ですので、個人的に深掘りしていこうという点です。

今回のお話で公文書に関して新たな視点が加わり、非常に有意義な時間となりました。

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