吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

災害対策特別委員会視察(茨城県) 2012年05月29日

2012年5月29日

災害対策特別委員会は、去る5月中旬、
平成24年5月に発生した突風等(竜巻
被害)による被害状況等の実情調査を
行い、私も災害対策特別委員の一人
として参加しました。

茨城県の被災自治体の首長を
はじめとする関係者から被害状況等の
説明をうかがい、被災現場の視察等を
行いました。

また、現地に行く途中、自衛隊ヘリから
・茨城県筑西市
・茨城県つくば市北条地区
・栃木県真岡市西田井地区
を上空から視察し、竜巻被害の大きさと
その特徴(地域が限定的で線状であること)を
目の当たりにしました。

その後、つくば市北条地区の被災
現場を視察し、被災された住民の方
からは、住居等の屋根が滅失している
場合、全壊には認定されないものの、
住居として機能的に住めないこと、また
突風の影響で内装等も大幅に剥がれ、
住めないことを直接うかがいました。

応急処置に対する支援の必要性を
実感するとともに、被災者支援などの
ために必要な財政措置として、特別
交付税の必要性を痛感しました。

地方交付税(特別交付税)は、総務省
所管であり、総務部門でも議論することに
なりますので、留意していきたいと思います。

また、現地では、地域コミュニティの
重要性も実感しました。つくば市北条地区
は住民間のコミュニケーションが日頃から
行われいることから、今回の災害対応も
住民間で助け合いながら出来たことを、
現場視察の中で副市長からうかがいました。

地域防災力向上にも繋がる観点であり、
被害軽減、災害に対する備え等から政策に
反映出来ないかと考えています。

最後につくば市にある国土交通省所管の
気象庁気象研究所で竜巻の状況や予測
技術について説明を受けました。

気象庁は2007年から緊急地震速報の
発出、2008年から竜巻注意情報の発出
を開始していますが、予測精度については
改善が必要な状況です。

意見交換の場において、竜巻注意情報の
的中率をうかがったところ、
2008年 : 9%
2009年 : 5%
2010年 : 5%
2011年 : 1%

とのことでした。緊急地震速報の予測
精度についても、2008年の災害対策
特別委員会で向上の必要性について
質問
したことがありますが、その後改善を
経て、少しずつ上昇しています。

竜巻被害においては、局地的であり
予測するにはまだまだ難しい側面が
あると考えますが、今後の予測精度
向上は必要不可欠であると考えます。

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