第205回国会（臨時会）は、10月４日に召集されたと思ったら、瞬く間に会期末を迎えました。

13時からの衆院本会議において衆院が解散されること、事前に閉会日に解散されることが判明したことから、解散中に新型コロナウイルス感染症新規感染者が急激に拡大したり、災害等が発生したりしないとは絶対に断言できないことから、午前中に対応が済む参議院として、できる対応をとりました。

それは、閉会中においてもなお調査を継続する継続調査手続をとって、いわゆる閉会中審査ができる体制を整えておくことでした。

仮に、10月13日の参議院本会議代表質問の散会後に衆院本会議で解散となれば、上記手続きをとることができたのは、日程等の関係上、緊急事態宣言を扱う議院運営委員会と災害時の対応をとる災害対策特別委員会に限られたと思いますし、急な解散日程となればそうならざるを得なかったと思います。

しかし、新総理の方針として第205回国会の最終日＝10月14日に解散という報道が流れ始めた時点で、会期末手続きとして午前中で対応をとれる参議院は閉会中も委員会等を開ける体制をとっておくことが二院制における参議院の役割と思い、実際にそうできたことはとても良かったと考えています。

憲政史上初となる任期満了越えの総選挙ですからなおのこと、です。

参議院の手続は、11時30分からの本会議て継続調査手続が終わり、13時からの衆議院本会議で衆議院は解散されました。

まずは、議会に緊張感とバランスをもたらす院の構成に近づけていくことこそが、公務員が過度に忖度することを避け、行政独裁ともいえる現状を変えることにつながり、国会の場で闊達な議論ができる環境になり、そしてそれが様々な法の問題や課題を明らかにし、改善していくことが国民の皆さまのためになると信じ、４年ぶりの総選挙を迎えます。