吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

経済産業委員会(視察)

2023年5月19日
  • 委員会を代表してあいさつ
  • 原子炉建屋内(原電撮影)
  • 防潮堤を前に視察委員(原電撮影)

5月18日の経済産業委員会においても、「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案」、いわゆるGX脱炭素電源法案についての対政府質疑が行われました。

この日は午前2時間の質疑を行い、正午過ぎに散会し、午後は法案審査のため、茨城県の日本原子力発電株式会社の東海発電所と東海第二発電所に参議院経済産業委員会として視察に向かうため、参議院議員会館を12時30分にバスで出発しました。

限られた時間で有意義な視察とするため、筆頭理事間で検討・調整していただき、また日本原電の多大なご協力もいただき、原子炉建屋内に入っての視察行程を組んでいただきましたが、建屋内に入るための手続や検査等に時間を要することや国会と現地の往復にかかる移動時間を勘案すると、昼食はもちろん、現況説明聴取や意見交換も車中でしたが活発なやり取りとなりました。

東海第二発電所は、1978年に営業運転を開始、2018年9月に新規性基準に対応した原子炉設置変更許可、2018年10月に工事計画認可、2018年11月に最長60年の運転期間延長認可をそれぞれ取得しており、その安全性向上対策の状況についてうかがいました。

私自身は電気通信事業者出身でもあり、通信ケーブルは目にする機会がありましたが、原子力発電所においても難燃ケーブルへの取替えなど内部火災への対応が進んでいることなどが見て取れました。ただし、何においても経年劣化は避けられるものではありませんので、管理は大変困難を極めるでしょうし、この点については条文とともに注視したい点です。

ほかには、高さ20メートルの防潮堤や電源装置高台設置建設工事の現場を視察しました。またしても電気通信事業者の元社員としての経験を付言すれば、東日本大震災の教訓をふまえ、通信に要する電源設備も少しでも高い場所に移すようにしています。

車中において委員の皆様からの質疑がおわった後、労働安全や発電所内の通信環境などについて個人的にお聞きすることもできましたし、いろいろと学ぶことの多い視察でした。

参議院経済産業委員会を構成する委員21名のうち、16名の出席を得ての視察となり、法案審査のため有意義な視察となりました。

ご多忙の中、ご協力をいただきました日本原子力発電株式会社の方々をはじめ、経産省・資源エネルギー庁、参議院事務局の皆様に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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