今回の経済産業委員会は、前回の委員会で趣旨説明を聴取済みの「中小企業信用保険法及び株式会社商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案」について、質疑、討論、採決まで行いました。

両本法律案の前回改正は、私が前回経済産業委員長だった平成２７（２０１５）年の通常国会のことでした。当時は、商工中金の完全民営化を先送りするなどの改正でしたが、あれから８年経過して、再び経産委員長として同じ２法律案の改正に立ちあうことになるとは思いもしませんでした。

なお、前回改正は「商工中金法及び中小企業信用保険法改正案」でしたが、今回改正は「中小企業信用保険法改正案」と法律名の順序が逆転しています。

理由としては、両法律案の改正内容を比べた場合、大きな内容があればそちらの法律名が先、同程度の改正内容であれば法律番号順ということで、前回改正は、商工中金の完全民営化を先送りするなど大きな改正がありましたので商工中金法が先、今回は同程度ということで法律番号順とのことでした。

ちなみに、中小企業信用保険法は、昭和２５年法律第２６４号で、株式会社商工組合中央金庫法は、平成１９年法律第７４号となっています。

商工中金においては、前回改正の後、平成２８（２０１６）年１１月に危機対応業務における不正が発覚するなどし、私自身も委員会質疑で何回か取り上げましたが、ガバナンスの確立やノルマ主義の廃止等を経て、改善の最中にもあります。

中小企業信用保険法の改正と併せて、今後の取り組みも注視したいと思います。