吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

総務委員会で質疑(3/9) 2017年03月12日

2017年3月12日

議事録

総務委員会で質疑に立ちました。

今回は、総務大臣が今次通常国会の冒頭で
臨む態度を述べた大臣所信に対する質疑です。

40分の質疑時間で、私が取り上げた課題は
総務行政の中でも、国会質疑では滅多に取り
上げられることのない統計行政でした。

私自身、統計法を一から勉強する良い機会に
なりました。統計行政は地味かもしれませんが、
国・地方の行政サービスを決めたり、法律や
補助金の在り方を決めたりする重要なデータを
司る分野です。

だからこそ、統計が恣意的に歪められたり、
偏った基準で数字を算出したりすると、国・地方の
意思決定に悪影響を与えてしまいます。

政府は、現在統計改革に力を入れていますが、
その一つとして、昨年12月8日の発表分から
GDP算出法である国民経済計算の作成方法を
大きく変更した結果、数値が政府目標に一気に
近づく結果が得られています。

また、経済産業省においては統計の不正操作
事案が昨年12月26日に明らかになるなど、
統計の信頼性を損ないかねない事案も発生
しています。

よって、大臣所信の中でも、例年になく比重が
多かった統計行政を取り上げることにしたのです。

なお、統計法は、平成19年の通常国会で全部改正
された法律で、中には罰則規定も設けられています。

公的統計は、社会経済活動の変化を的確に把握
するという側面で、国・地方の行政データの基礎です。
行政の意思決定のプロセスや説明責任を果たす中でも
公的統計の占める役割は大きいといえます。

ただ、その公的統計が、正確な基準、正確な統計で
なければ意味をなしません。恣意的に操作されることや
不明確な基準で統計調査や報告が行われることの
ないよう、立法府の立場から今後も見ていきたいと
思います。

いずれ、国会質疑録コーナーに詳細をアップ
したいと思いますが(編集が完全に滞っています・・)、
取り急ぎ、pdf版の議事録をアップいたします。
よろしければご覧下さい。

○大臣所信に対する質疑(質疑項目)

統計の信頼性と在り方[総務省、経産省、内閣府]

1. 公的統計基本計画の見直し前倒しの理由
2. 基幹統計の総数と経産省が所管する基幹統計数
3. 経産省の統計不正操作事案の概要と発覚の経緯
4. 経産省の統計不正操作事案にみる文書作成・保存の在り方
5. 統計法全部改正以降の不正操作事案の有無
6. 経産省の不正事案を受けての一斉点検における対象統計調査数
7. 統計承認後のチェック手法と事後チェックの必要性
8. 統計体制強化のための方策
9. 国民経済計算の作成方法変更

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