吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

総務委員会視察(NHK) 2016年12月05日

2016年12月5日

  • 地上BS放送送出室

  • NHK会議室

参議院総務委員会メンバーで、NHKの視察を
行いました。2年前の4月、2014年4月22日
にもNHKへの視察
を行っています。

当時は、NHK会長就任後、NHK会長等の言動
が原因でNHK内部も国会も大揺れでした。私は
総務委員会の筆頭理事として、一人で110分間、
90分間など長時間の質疑に立つなど公共放送の
在り方を問い続けていた頃です。

昨年は経済産業委員長を務めていたことから
しばらく質疑に立つことはありませんでしたが、今は
再び総務委員会の委員として、今年はNHK予算案
等の審議で会長と3回対峙しました。

今回のNHK視察は2年前の内容とほぼ同じで
したが、意見交換の陣容など、全体的な内容は
2年前の視察の方が充実していたと思います。

今回は、概要説明を受けた後、国際放送スタジオ
と地上・BS放送送出室を視察し、8Kコンテンツを
視聴しました。その後は、会長等との意見交換と
なりましたが、今回は発言を控えました。

なぜなら、視察翌日の経営委員会で次期会長が
選任されるとの報道が大きくなされており、その
結果を受けてからにしようと考えたからです。

いずれにせよ、現NHK会長の就任後の3年は
NHKが公共放送としての在り方や立ち位置を
問われ続けた3年だったと思います。

また、人事等の側面でも今回の視察を通じて
如実に実感したことがあります。今年4月14日の
総務委員会でも指摘しましたが、技術系出身では
ない人をNHK理事である技師長に過去を通じて
初めて任命したり、理事としての経験が短い人を
45年ぶりに1年で専務理事に任命したりと混乱を
極めました。

また、この間に退任していった理事の退任挨拶は
悲痛なものでした。公共放送人として誇りを持って
いた理事が、退任挨拶で悲痛な挨拶を繰り返さざる
を得なかった3年でもありました。

これまでのNHK理事、専務理事は、話さなくとも
佇まいだけで公共放送たるNHKを背負っている
雰囲気を感じられましたが、残念ながら今回は
それをあまり感じられませんでした。もしかしたら、
現会長に異を唱えない人だけが理事や専務理事に
登用されたのではないかとの思いが頭をよぎります。

混乱の極みにあった3年の立て直しは、次の
会長が何方になろうとも大変なことだと思っています。

なお、報道は会長人事ばかりを取り上げていますが、
放送法上、会長と任期を一にする副会長人事の方が
個人的には注目しています。

公共放送は国民・視聴者のためにあります。
国民・視聴者の代表として、しっかり見ていきたいと思います。

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