吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

総務部門会議 2015年02月19日

2015年2月19日

総務部門会議では、NHKの経営計画のヒアリングを
行いました。今年が2015年度から2017年度の
経営計画を策定するタイミングに該当するためです。

また、新たな経営計画は2020年を展望した計画でも
あるため、NHK会長、ならびに執行部から部門会議の
場において説明を聴取しました。

昨年の一連のNHK問題時は、総務委員会筆頭理事
として対応と調整に追われ、質疑にも連続して立ち続けました。
昨年を思い返しながら説明を受け、質疑応答に入りました。

質疑応答模様については、ニュース等でご覧になった方も
多いのではないかと思います。多くの議員から様々な指摘が
なされ、それに対する会長の答弁姿勢は、どう贔屓目に見た
としても真摯なものとは言えず、昨年の経緯を最もよく知る
議員の一人として、虚しい気持ちになりました。

ただ、会長と総務委員会の場で110分、90分、80分と
長時間、何度も一対一で冷静に質疑を続けた立場から
すると、多くの議員が次から次へと細切れの質問をする
より、じっくり向き合うスタイルの方が私は好きだなあと
思いながら、議題外に及ぶやり取りを聞いていました。

議題が経営計画についてのヒアリングだったこと、私自身
今は国会で質問出来ない立場であることから、議題そのもの
である新たな経営計画について、以下の点だけ問いました。

○経営計画重点方針 その5
・コンプライアンスを徹底し、「放送ガイドライン」を順守
・仕事と生活の調和を実現し、多様な働き方ができる組織に改革

昨年の総務委員会で議論になった点を踏まえ、会長に認識を問いました。

現在、NHKにある放送ガイドラインは「放送ガイドライン2011」です。
新たな経営計画の要約版では、上記の記述「放送ガイドラインを
順守」となっているのですが、詳細版を見ると、前提はあるものの
「放送ガイドラインを改訂し、順守する取り組みを強化」となっています。

昨年の参議院総務委員会の中で、放送ガイドラインに関し、
その順守についても議論となりました。なぜなら、コンプライアンス
の項目で「私生活上のことであっても、NHKの名誉や信用を
損ねたり公共放送で働く者としてのモラルに反したりする発言
や行動は厳に慎む。」とあり、この堅持について、NHK会長、
NHK経営委員長に認識を質し、堅持する旨答弁があったからです。

このようなコンプライアンス項目について、今回、一方的に
改訂するのではないことをNHK会長に確認したのが一点。

もう一点は、多様な働き方ができる、そのような職場を作る、と
新たな経営計画にはうたわれていますが、昨年の総務委員会で、
不定期人事異動問題を取り上げました。これまでNHKは定期
人事異動でしたが、理事全員から辞表を取り付けた会長が
不定期人事を行う、いつでも人事を行おうと思う、と公表した
時点で現場は少なからず委縮します。

この点とその後の経過について、今一度認識を質したのが
もう一点です。

NHKに関しては国会承認事項の予算案審議が控えています。

昨年は苦渋の判断で、みんなの党(当時)以外の全ての
野党が反対に回らざるを得ませんでした。しかしながら、
現在においても本質的な問題は昨年と変化が無いように
感じられてなりませんので、昨年の主要なやり取りや今年も
問題になっている点等について、機会があれば少しずつ
振り返りをしていきたいと思います。

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