５月最後の本会議は、衆議院からようやく
送付された国家戦略特区法改正案の趣旨
説明・質疑となりました。

ボトムアップ型の構造改革特区と異なり、
トップダウン型の国家戦略特区は、法律の
制定過程から大いに問題がある法律です。

2013年12月、特定秘密保護法の採決
強行の過程において、国家戦略特区法を
審議していた内閣委員長の解任決議案を
与党が提出したことです。

過半数を優に有する強大な第一会派が
第二会派から選任された常任委員長の
解任決議案を提出し、審議すればどうなるか、
火を見るより明らかでしょう。

結果、特定秘密保護法の採決強行過程に
おいて、我が会派から選ばれた内閣委員長は
憲政史上初めての形で解任され、与党から
選び直した内閣委員長が国家戦略特区法案を
ほとんどまともな審議もせずに成立させて
しまったのです。

今、国家戦略特区を巡る様々な問題を見るに
つけ、この時のことが思い出されてなりません。