吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

議院運営委員会理事会 2015年12月17日

2015年12月17日

これまで、Webページで明確な言及を避けてきましたが、
12月14日から本格的に動き出しましたので、これからは
少しずつ、ときどき書いていこうと思います。

戦後最長となる95日間もの延長を経て、9月27日に
閉会した第189回国会後、10月1日に、岩手・盛岡で
会派の研修会と議員総会
が行われました。

私は、後者の議員総会の場で、次の国会から、
参議院議院運営委員会の筆頭理事を拝命しました。

議院運営委員会(議運)とは、本会議の議事設定を
はじめ、すべての法案審議の在り方を決める委員会であり、
院の運営すべてにも関わりますので、その役割はとても
大きいといえます。その委員会の筆頭理事を、私が仰せ
つかることとなったのです。

次の国会とは、秋の臨時会であろうと考えていましたが、
10月21日、日本国憲法第53条に基づく野党5党等による、
臨時会の召集要求
も無視する政府・与党の姿勢により、
臨時会が開かれる気配のないまま、時は過ぎていきました。

臨時会は開かぬ一方で、閉会中審査には応じるとの
報道があり、次の国会が召集されなければ、国会法上、
新たな常任委員長を選任する方法はありません。

私は経済産業委員長としての任を残しており、閉会中
審査の可能性があったことと、これまで、公正中立を
旨として活動してきたことから、次の立場での動きを
控えていました。

しかし、臨時会ではなく、常会召集に向けての協議が
始まることとなり、議院運営委員会の理事予定者として
その任にあたることとなりました。憲法の規定どおりに
臨時会が召集されていさえすれば、私の出番は臨時会
召集日、1回目の本会議が終わった後からだったはず
ですが、臨時会が召集される気配のないまま、事ここに
至る、ですから致し方ありません。

よって、議院運営委員会理事会は、理事7名に対し、
私を含め4名が理事予定者として出席し、開会される
こととなりました。もちろん、衆議院は議院運営委員長
が空席のままですから、それに比べれば参議院はまし
なのかもしれません。

(ただし、衆議運理事だけは閉会中、委員会を開かなくとも選任可)

いずれにせよ、閉会中審査では、委員会開会までの
間、与党理事がゼロになってしまった委員会があったり、
行政府と立法府の双方に立場を持っている議員がいたり、
長い国会の歴史の中で今年だけが1年に一度しか
国会が開かれなかったりと、立法府は尋常ではない
状況が頻発し、それが続いているのです。

そもそも、憲法第53条の規定に基づき、臨時会を
召集すべきであるということは、言うまでもありません。

今回の理事会には、冒頭で常会の伝達に官房長官が
お越しになられましたので、これらを強く申し上げました。

行政府は内閣改造によって体制を確立したにも
関わらず、立法府は院の構成が尋常でない状態が続く
ことは看過できませんし、立法府は行政府の下請けでは
ないはずです。

立法府に身を置く議会人としては、与野党の立場
関係なく、疑問に思わねばならない状況であるといえます。

他は、この間、議院運営委員会理事会が開かれていません
でしたので、院全体に関わること等を確認し、最後に私から
懸念事項3点について問題提起し、今後、協議していくことと
なりました。

この度、議院運営委員会の筆頭理事就任予定にあたり、
国会に関係する多くの方からたくさんの激励をいただきました。

国民のための参議院とするべく、また、議会制民主主義を
体現する議会とするためにも、我々、議員の補佐機関である
参議院事務局の皆さんから、多くのより良い知恵を頂きながら、
その職務に邁進してまいります。

そして、議会の先人が築いた先例等を重んじながらも、
参議院の将来を模索し、議会運営に臨んでいく覚悟です。

活動記録