緊急事態宣言等に伴う国会報告の場である議院運営委員会が開会されました。第２０４回国会が閉会したのは６月１６日ですが、それ以降、実に７回目となる国会報告となります。

閉会直後に３度目の緊急事態宣言解除の報告を受けたかと思えば、その３週間後には４度目の緊急事態宣言発出を決め、その後は延長や再延長、区域変更等を繰り返し、今回は、東京都等に発出されている緊急事態宣言の期限を９月１２日から９月末日までとする再々延長等に伴う議運委員会となりました。

９月１２日に期限が延長されたことも、そして今回、９月末日まで再々延長されたことも、最大政党の総裁選挙が９月２９日に予定されており、その日程が大いに関係していることは言うまでもありませんが、果たして本当にそれでよいのでしょうか。

新規感染者数を抑えることが重症者数を抑えることに繋がりますし、遅行指数である重症者数が多い最中に行動制限緩和のメッセージを早く出し過ぎることは疑問です。

現首相が退陣を表明された関係で、現政権の残り期間も限られていますが、現政権になって以降、緊急事態宣言に伴う国会報告の場である議院運営委員会は、今回で実に２２回を数えます。

議院運営委員会は、常任委員会で唯一、議長・副議長の出席を得る委員会です。これほどまでに頻繁に開会する見込みで議運委を国会報告の場として決めたとは思えません。

ただ、いずれにせよ、再々延長された４度目の緊急事態宣言の期限は９月末日です。延長にせよ、解除にせよ、国会報告は行われることになりますので、最後くらいは総理ご自身の言葉で、国会で、国民に向けて語っていただきたいと切に願っています。