吉川さおり 参議院議員(全国比例)

活動記録

23.92%

2023年10月23日
  • 最終日徳島5人組

10月22日に投開票となった参議院徳島・高知補欠選挙は、私たちが応援した広田一候補が投票終了直後と同時に当選確実と報じられ、当選することができました。

自民党前職議員の不祥事による補欠選挙であるとともに、合区で初めての補欠選挙となりました。

前職議員の残り任期でもある1年9か月の参議院議員を選ぶ議員でもあったことから、参院議員2期、衆院議員1期の即戦力である広田一候補が勝利することができたことはよかったですし、一強状況に風穴を開ける意味でもこの勝利は大きいと思いますが、さまざまな側面で多くの課題を残した補欠選挙でもありました。

多くの課題のうち、今回は投票率の低下の1点のみ紹介したいと思います。合区の課題のひとつでもありますが、私の地元徳島県においては過去最低の投票率を記録してしまいました。

今回、不祥事を起こして責任をとって辞めた前職議員も、そして今回の候補者2人とも高知の方であり、徳島の側からすると馴染みがそもそも薄かったこともあり、興味や関心を持っていただきづらい構図が最初からありました。

選挙戦初日は、出発式を徳島駅前で行った後、広田候補を高知に送り出した後、終日選挙カーや街頭で訴えを行い、私は候補者が高知で活動中を中心に徳島で訴えました。

最終日は、広田候補が終日高知で訴えを行ったことから、最終日は私が初めて選挙に挑戦したころからお世話になっている皆さん(東条恭子徳島県議、吉田ます子前徳島県議、板東さん、ゆきちゃん)と一緒に徳島市内を回りましたが、補欠選挙とはいえ、国政選挙最終日の雰囲気ではまったくなく、投票率がものすごく低くなるのではないかと危惧していました。

2007年以降の参議院議員選挙は私自身が2回に1回は候補者ですし、そうでないときは石橋議員のマイク納めの場にいましたので、最終日に合区の参院選で候補者不在の選挙カーに乗ったのは初めてだったのですが、これほどまでに関心が低くなるのか、と肌身に沁みて実感した次第です。

ちなみに、朝日新聞のインターネット配信記事で、合区補選の関心の低さと投票率低下の懸念について、以下の文章がありました。

『今回の選挙で応援演説に立ったある国会議員は、「何の選挙をやっているのか有権者が知らず、手応えがない。『選挙があります』ということから伝えないといけなかった」と話した。』これは、おそらく私のコメントです。

通常の国政選挙であれば、候補者の政策を中心に訴えることがほぼすべてですが、今回は、国政の補欠選挙が行われていること、全国で国政選挙が行われているのは(長崎衆院補選告示までは)徳島と高知だけであることから始めるしかありませんでした。

今回、それでも25%くらいの投票率はあるのではないかと思っていましたが、ふたを開けてみれば、徳島県全体で23.92%、徳島市内に限っていえば、21.32%でした。

昨年の合区参院通常選挙でも徳島市の投票率は43.70%あったことを考えると半減であり、深刻な事態であると捉えています。

今回の補欠選挙の経緯や候補者の属性を考えると致し方ない側面もあるのだとは思いますが、投票率の側面ひとつとってみても、手放しで勝利を喜べるような状況ではなく、いろいろ考えさせられる結果となりました。

ただ、投票所に足を運んでいただいた多くの皆様は、広田一候補を選んでくださいました。この事実を受け止め、今回の難しい補選が勝利という結果になったことに感謝しながら前に進んでいきたいと思います。ありがとうございました。

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