第174通常国会/総務委員会議事録(2010年3月19日)

2. Jアラートのシステム運用とその信頼性

○吉川沙織君

そこで、Jアラートの今後の在り方というところでも
お伺いをさせていただきたいんですが、チリの大地震に
伴う津波警報においては5県6市においてJアラートの
誤報があったと報じられています。津波警報が出ている
地域に改めて警報発令を流したり、注意報が解除された
地域に誤ってまた注意報発令を速報したりしたことで
住民に混乱を与える結果となったとされています。

自治体が設置されている受信機のプログラムに
欠陥があり、今月中に改修されるそうですが、
これに関して大臣は3月5日の閣議後の記者
会見において、今回の件に関する総括を指示
なさったとされておりますが、その内容について
お伺いいたします。

○国務大臣(原口一博君)

吉川委員にお答えいたします。
吉川委員は、学生時代から大変な努力を続けられて、
そして力仕事をされながら御卒業されたと聞いております、
アルバイトをしながらですね。情報通信の研究会でもずっと
20代のころから御指導いただいて、ありがとうございます。

その上で、やはり今おっしゃったように、Jアラートと防災無線、
Jアラートと防災体制、これのリンクがとても大事だと思います。

私すぐ、あのとき消防庁の危機管理センターにこもって
様々な災害対策を陣頭指揮をしておったんですが、一部、
今おっしゃるように、津波注意報解除時に誤って津波
注意報が放送されたのは5市でございました。ただ、
今回の津波で津波警報・注意報が発表された地域、
市区町村が125、うち防災行政無線の自動起動により
津波警報・注意報が放送された市町村は93、気象庁の
発表ごとに複数回放送された市町村は72に上りました。

そこで、私は即、今回の誤報というかシステムの不具合に
ついて検証しなさいということを指示をしまして、自動起動
によるシステム不具合について、行わないとするシステム
改修を今月中に実施し、速やかに対応するようにということ
にしたわけでございます。

また、平成22年度には、システム高度化の中で、気象庁とも
連携しつつ、自治体の意見も踏まえて、複数回放送の在り方、
音声方式等について検討することといたしました。
いずれにせよ、今回、Jアラート未導入の団体に比べて
迅速に警報が放送されたとの報道もなされたところで
ございまして、住民の皆様の安全確保にとって役立つ
システムにつくり上げていきたいと、このように考えております。

○吉川沙織君

ありがとうございました。
今大臣から、今回の誤報に伴う総括、そして今後の
在り方についてお話をいただいたわけですし、今後は
このような事態は発生しないと思っておりますが、
誤報とも言える初歩的なミスが起こった原因は、実は
今までJアラートを用いた本格的な訓練がこれまでの
政権においてなされてこなかったからではないだろうか
と私は考えています。

事実、このJアラートに関しては2年前から取り上げて
おりますが、この間、訓練を実施した、本格的な屋外の
スピーカーを含めてまで訓練を実施したという報道を目に
したことはございません。もちろん、平成19年2月の
Jアラートの運用開始前に実証実験を全国の31団体で
実施されたこと自体は存じ上げておりますが、運用開始後に
本格的な訓練が行われてこなかったのではないかと思っています。

今回、100億を超える多額の国費を投じて全国に
Jアラートを整備するのであれば、そのシステムが
いざというときに使われなければ意味を成しませんし、
そのシステムから流れる情報に信頼性がなければ、
津波の警報でも数%の人しか避難しなかった、なんていう
悲しいこともありましたけれども、その情報に信頼性がなければ
住民がそれを信じて避難をされるという行動に移されませんので、
その信頼性と運用がこのシステムを本格的にこれから全国的に
整備をしてやっていくのであれば必要不可欠であると考えますが、
大臣の御見解をお伺いいたします。

○国務大臣(原口一博君)

全く同じ認識でございます。これは、実際システムがどう
動くかというその実証の検証もさることながら、それを
聞かれる方の受け手の国民の皆さんも、屋外放送試験に
ついてのその音声を、これは訓練ですよ、この訓練について
どのように反応するかと、一回も聞いたことないのでは、
何のこっちゃという話になりかねません。

そういうことではいけませんので、システムの高度化
とともに、国において自治体の放送状況等を把握し、
状況に応じた多様な音声放送を可能にする音声方式を
採用していますけれども、その受け手の側に立ったやはり
システムの運用というのがとても大事だと、そのように
考えております。検討していきたいと思います。

○吉川沙織君

今、原口大臣から、受け手側に立った運用の在り方を
検討していただけるということでしたので、是非お願いします。