第177通常国会/予算委員会議事録(2011年3月7日)

2. 既卒者支援対策の必要性

○吉川沙織君

それでは、ここから、体感不安の一つとして
掲げました雇用の問題、特に今回は若年者
雇用問題について議論を深めてみたいと考えます。

若年者雇用問題については、私自身が実際に
前回の就職氷河期を経験し、同世代の多くが、
企業が採用の門戸を大幅に狭めていたり若しくは
採用自体を凍結したりということで、どんなに
働きたいと思っても同世代の多くが職に就けない
まま社会に出ざるを得なかった、その世代の一人
として、これまで厚生労働委員会やこの予算委員会
それから決算委員会で取り上げ続けてまいりました。

総理は、今御答弁にもございましたけれども、施政
方針演説において最も重要視する政策として雇用を
掲げられました。

そして、特に今厳しい状況にある新卒者雇用対策に
力を注いでおられますが、今申し上げましたように、
10年程度前の就職氷河期世代を始めとする、もう
卒業して10年以上たつ私ぐらいの世代の人間に
対する、既卒者に対する支援も忘れてはならない
重要な課題の一つであると考えます。

今回の予算案を拝見すると、フリーター等の正規
雇用化の推進は前年度比38億円の減となって
おります。これは無駄を省いたり効率化を推進
したりとの結果であると思いますが、この予算減の
理由について厚生労働大臣にお伺いいたします。

○国務大臣(細川律夫君)

委員御指摘のフリーターなどの支援につきまして
は、これはしっかりやっていかなければというふうに
思っております。

特に就職氷河期の皆さん方が30代の後半に
掛かったということもございます。そういうことも
ありまして、私どもとしましては、ハローワークに
おきまして一人一人の課題に応じて正規雇用化
に向けた一貫したきめ細かい職業相談、就職の
紹介、さらに若者をトライアル雇用する企業への
奨励金等を行いまして、22年は22万6,000人の
就職がもう既に決定をいたしておるところでございます。

今後とも、御指摘のような若者の就職については
しっかりやっていきたいというふうに思っております。

○吉川沙織君

厚生労働大臣は、野党時代、党に置かれました
非正規雇用対策プロジェクトチームの座長であられ
ましたし、小林政務官は事務局長、私は大臣の下で
事務局次長として議員立法等の作業にも携わらせて
いただいたことから、厚生労働大臣が非正規雇用
対策に懸けられるその意気込みは重々承知しています。

ですが、今申し上げましたとおり、前回の就職氷河期を
経験した私たちの世代、前の政権になりますけれども、
前の政権が特段何の対策も講じてこられなかった、
もちろん情報公開等はありましたけれども、そのことを
覚えています。

ですから、社会保障制度の持続性を考えたとき、
こうした世代が置き去りにされることがあっては
ならないと思います。無駄を省くことはもちろん
重要ですが、必要な施策にはしっかり対応して
いただきたいと思います。

次に、少し視点を変えまして、省庁間連携の
観点から質問をさせていただきたいと思います。

厚生労働省の予算案で新卒者就職実現プロジェクトが
計上されています。この概要につきまして厚生労働
大臣に簡単に御説明お願いいたします。

○国務大臣(細川律夫君)

この新卒者実現プロジェクトというのは、これは
トライアル雇用奨励金とも言っておりまして、
新卒者が卒業して就職できない、その就職できない
方を3年以内はこれを新卒者扱いで就職させてほしい、
もし就職させていただけるならば企業に対して支援金を
支払うと、こういうプロジェクトでございます。

○吉川沙織君

次に、経済産業省の予算案にあります新卒者就職
応援プロジェクトについて概要を経産大臣に簡単に
お伺いいたします。

○国務大臣(海江田万里君)

吉川委員にお答えをいたします。

新卒者の条件は先ほど厚生労働大臣がお話を
したのと同じでございますが、特に中小企業が
人は欲しいけれどもなかなか新卒者が来てくれない
ということでございますから、その中小企業を対象に
しまして、これはよくインターンシップでございますね、
6か月間でございますが、

まず、来てくれる学生さん、実習生に対しては
日額7,000円、それから企業に対しては日額
3,500円を支給するということで、大変これは
効果が上がっておりまして、平成22年度前半で
約5,000人のインターンシップ応募がありまして、
そのうち約1,800人が実際に中小企業に
就職をしております。