第177通常国会/予算委員会議事録(2011年3月7日)

9. 就職活動の早期化・長期化問題

○吉川沙織君

続いて、就職活動の早期化、長期化に
関して質問をさせていただきます。

午前中も申し上げましたとおり、私は前回の
就職氷河期真っただ中の1998年に就職
活動をいたしました。その前年に就職協定が
廃止になって、その直後に就職活動をされた
先輩方の後ろ姿、右往左往する姿を見て、
私自身も協定廃止2年後に就職活動をいたしました。

私の年代ですら既に早期化の傾向が顕著と
なり、現在に至っては学生の本分たる学業に
専念できないような現実もございます。

昨年の予算委員会でもこれについては質問を
させていただき、その後、企業と大学、そして
関係省庁が中心となってこの問題の是正に
取り組んでおられるということは承知しております。

しかし、大学は中教審の答申にもありました
学士力の養成に力点を置く、企業はできる限り
早く人材を確保したいという、このサイクルがある
がために早期化や長期化の流れは止めようのない
ところまで来ていると思います。

それでも、政府、大学、企業が同じテーブルに
着いて定期的にこの問題について話し合い、
我が国の未来を託す人材をいかにして育てるか
真剣に話し合う必要があると考えます。

この問題に関する企業への各種アンケート結果等を
見ると、早期化、長期化に対する問題意識は
多くの企業が持っているとされています。だからこそ、
政府としてこの問題の是正に向けた後押しとなるような
施策が必要であると考えますが、総理の御見解をお伺い
いたします。

○内閣総理大臣(菅直人君)

基本的に吉川議員のおっしゃるとおりだと思っております。

新卒者の就職・採用活動については早期化、長期化し、
それにより学生の負担が大きくなっていると認識しています。

また、御指摘の調査結果でも、多くの企業がこの状況を
問題視しつつも、改善が困難な原因として、他の企業との
人材獲得競争上の懸念が指摘をされております。

このため、この問題には経済界や労働界及び
大学が一体となって取り組む必要が確かにあります。

政府としては、関係大臣から経済団体に対し早期の
採用選考活動の抑制などを要請するとともに、関係
省庁連携の下、関係団体の対話の場を継続的に
開催するなど雇用問題改善に向けた取組を進めて
おり、これを受けて、日本経団連や経済同友会など
経済界から採用選考の時期を従来より遅らせるなど
具体的な見直しの動きも現在出てきているところです。

今後とも、引き続き就職活動の改善に
しっかりと取り組んでまいりたいと考えます。

○吉川沙織君

昨年11月に、新卒一括採用の弊害を緩和すると
いう意味で、総理のリーダーシップの下、3年に
枠を広げるという措置がなされました。早期化、
長期化についても、今いろんな形で懸念が表明
されていますので、今総理が御答弁くださいました
ような形で後押しを進めていっていただければと思います。