参議院本会議で経済産業委員長として委員長報告を行いました。

「不正競争防止法等の一部を改正する法律案」について、経済産業委員会における審査の経過と結果を報告しました。

今回も束ね法案ですが、前回の法律案（ＧＸ脱炭素電源法案）と異なり、すべて経産省所管の法律案ではあります。ただし、以下の６法律が束ねられています。

・不正競争防止法
・特許法
・実用新案法
・意匠法
・商標法
・工業所有権に関する手続等の特例に関する法律

本法律案は、知的財産の適切な保護及び知的財産制度の利便性の向上並びに国内外における事業者間の公正な競争の確保を図るため、他人の商品の形態の模倣となる対象行為の拡充及び商標権者の同意に基づく類似する商標の登録制度の創設を行うものです。

また、意匠の新規性喪失の例外の適用に係る証明手続の簡素化及び特許等の国際出願に係る優先権主張の手続の電子化を行うほか、外国公務員贈賄罪の罰金額の上限の引上げ等の措置を講ずるなど、６法律について改正を行うものです。

委員会における主な質疑項目としては、以下の４点を報告しました。

〇登録可能な商標を拡充する意義と今後の対応
〇デジタル空間における知的財産権の在り方
〇営業秘密等の保護の強化に向けた方策
〇特許庁の審査体制を強化する必要性

本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定したことを報告した後、本会議採決においても全会一致で可決・成立しました。