第171通常国会/総務委員会議事録(2009年3月30日)
1. 視聴者主義の考え方
○吉川沙織君
民主党の吉川沙織でございます。
これまで同僚議員から、報道の在り方、番組制作について、
そして地デジ対応や技術開発についていろいろな観点から
質問がございました。
私は昨年と同様、視聴者主義とは何か、この観点に
基づいて質問をさせていただきたいと思っております。
さて、先日の民主党の勉強会に福地会長お越し
いただきました際、印象に残った言葉として、
視聴率にこだわらなかったから視聴率が取れた。
つまり、これは視聴者の方を向いて番組作成をされた結果である、
この言葉が印象に残りました。
なぜなら、私自身会社員をしておりましたとき営業を
しておりました。営業をする際には、常にお客様にとって
より良いものは何か、このことを考えながら仕事をさせて
いただいておりましたので強く共感をさせていただいた次第です。
そこで、今日は2つの観点からお伺いをしたいと思っております。
1つ目が、視聴者との接点、回路という側面。
そして、2点目として、NHKの事業収入の96.3%を占めております
視聴者の皆様からの貴重な資源である受信料収入と効率化の
側面から質問をさせていただきます。
そこで、まず、公共放送NHKにとって
視聴者との接点とは何かを会長に改めてお伺いさせていただきます。
○参考人(福地茂雄君)
日本放送協会にとっての視聴者との接点は、放送品質だと思います。
前職のときには私はそれはビールの品質だと申しております。
仕事が変わりまして、まさに放送を通じて、
報道といい番組を通じて視聴者と結び付いている。
そこの品質を上げていくことが、今その放送品質が多様化し、
高度化しております。そういったものにきちんと対応して
いくのが私たちNHKの職員の使命だというふうに思っております。
○吉川沙織君
もう少し深い御答弁がいただけるかと思っておりました。
なぜならば、会長は今年の年頭あいさつで、NHKにとっての
視聴者との接点について次の4点を挙げておられたからです。
申し上げます。
「NHKにとって視聴者との接点は
(1)放送そのもの
(2)営業面での受信料契約・収納活動
(3)事業活動・イベント
(4)全職員の日常活動がある。
お客様満足、視聴者目線に満点はない。視聴者満足は常に変化する。
視聴者の不満足を一つ一つ解消することはエンドレスの活動と
心得るべきだ。」、これ、会長御自身が触れておられます。
今の答弁にもありましたが、放送の品質を上げていくことは
もちろん重要です。会長自身が現場主義を掲げていくことも
重要だとは理解をしますが、視聴者との接点というものを
まず第一に掲げておいていただきたかったなというのは
私自身の強い願いであります。
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