第174通常国会/国民生活・経済に関する調査会(2010年4月14日)

 

4月14日の国民生活・経済に関する調査会では、
「幸福度の高い社会の構築」について、委員間の意見交換が行われました。

※調査会とは、参議院に設けられた独自の機関です。
参議院に解散がなく、任期が6年であることに着目し、
長期的かつ総合的な調査を行う目的で設けられて
います。設置される調査会の名称、調査事項及び
委員数は、原則として、通常選挙後最初に召集され
る国会において、議院の議決により定められることと
なっています。こうして設置された調査会は、おおよそ
3年間(議員半数の任期満了の日まで)存続します。

参議院通常選挙を同年7月に控えていたため、本調査会としては最後の開会となりました。

意見内容

日本の社会は、経済成長をしてきたにも関わらず、私たちの幸福度は全体的に
低下をしているということ、希望を持つことが幸福感や生活への満足感に繋がる
ということ、失業している人は総じて希望を持てず、幸福度が低いということ、
所得が増えたとしても、それが幸福度に繋がるとは限らないということを参考人から
聞き、幸福とは何かを考える機会をいただいた。

失業者の幸福度を上げるためには、金銭的な分配よりも同額の資金で仕事を
つくった方が良いという考え方もあり、希望を持てる社会、どの世代の人も明日に
夢や希望を持てる社会が幸福度の高い社会ではないのかと感じている。

今、大学・高校など学校を出て、どんなに社会で働きたいと思っても、
職に就くことが出来ない若い世代が増えている。30代の失業者は
どんどん増え、前年度比3割増という統計も出ている。

昨年の秋以降、このことを取り上げた番組が何度か放送されている。
1つが、NHKの「助けてと言えない いま30代に何が」という番組において
39歳で孤独死をした方の話が紹介され、その反響が余りにも大きかったために、
今年に入ってからその続編として、「助けてと言えない 共鳴する30代」という
番組が放送された。

そして今、「無縁社会」という言葉も生まれている。家族やそれ以外の人との絆が
どんどん弱まって、いずれ無縁社会が到来してしまうだろうという番組も立て続けに
放送されている。

また、20代、30代の死因の一位が自殺となっているのは
先進国で我が国だけである。若い世代が明日に夢や希望を持てずして、
幸福度の高い社会は到底実現出来るとは思えない。政治家が政策を示し、
将来に夢や希望を持てる、そういう社会をつくっていかなければならないと
考えている。職が決まらなかった3月卒業の学生、生徒が大勢いる。

新卒一括採用という日本の雇用慣行は、新卒の1回きりのチャンスに、
経済状況が悪く企業等が採用の門戸を大幅に狭めるなどしていた場合、
若者の一生を台無しにし、希望を持てなくしてしまう。
新卒の枠をもう少し広げ、卒業後3年は新卒扱いとするなど、弾力的な
運用が求められる。これは、企業の側で努力することでもあるが、政治が
ある程度強制力を持たせた形で、若い世代が明日に希望を持てるような場を
提供していくことが必要であると考える。

日本は努力をすれば報われる社会であると思っている人が、年齢を経るごとに
減るというデータを紹介したことがある。小学校の時は頑張れば報われる社会と
思っていたのに、進学するにつれて現実を目の当たりにしてどんどん希望を
持てなくなっていく。失業している人が職を得られるようにすること、つまり
真面目に働けば報われる社会をつくるということ、望めば誰もが誇りを持って
働ける環境をつくっていくこと、そして全ての世代の人が明日に夢や希望を

持てる社会をつくっていくことが、幸福度の高い社会に繋がると信じ、活動を続けていきたい。

議事録一覧

質疑内容について、参議院webページからそのまま引用しています。大まかな項目ごとに分割してアップさせていただきました。ご覧頂ければ幸いです。