吉川さおり 参議院議員(全国比例)

国会質疑録

第190通常国会/決算委員会(2016年4月20日)

2016年4月20日
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質疑模様、中村参議院事務総長答弁

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向大野衆議院事務総長答弁、質疑模様

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羽入国立国会図書館長答弁、質疑模様

議事録一覧

40分の質疑内容について、参議院webページからそのまま引用しています。
大まかな項目ごとに分割してアップさせていただきました。ご覧頂ければ幸いです。

決算委員会の省庁別審査、「国会、会計検査院ほか」
の部において、40分の質疑に立ちました。

2016年2月から、議院運営委員会理事会において、2015年
9月17日の安保特委の会議録補足掲載の件について、協議を
行った経緯も踏まえ、国会事務局が答弁可能と考えられる範囲で、
過去に例があるか否か、先例に沿っているか否か、事実に基づく
質疑の組み立てとしました。

昨年9月17日の委員会会議録において、初めて行われた
補足掲載の例が突出して多いことが、改めて明らかになりました。

これらの例については、二度と繰り返されるべきではない、との
強い思いを持っており、過去の例をはじめとし、会議録に関する
論文等を懸命に調べてきたこともあり、参議院の委員会会議録に
今回のやり取りを残すことができ、一つの段階は踏めたと思います。

主な質疑内容

(1) 平成26年度国会所管歳出決算報告書[参議院事務総長、衆議院事務総長]

1-1. 議案類印刷費に含まれる印刷物
1-2. 議員に配布する印刷物にかかる費用
1-3. 議案類印刷費に含まれる会議録に対する所見

(2) 委員会会議録の補足掲載[参議院、衆議院、国立国会図書館長]

2-1. 速記不能の箇所を会議録に補足掲載した例の総件数
2-2. 会議録に補足した直近の例
2-3. 速記を開始したことを補足掲載した例、附帯決議を行ったことを補足掲載した例
2-4. 附帯決議の提出者や提出会派、附帯決議の内容が会議録上分からない例
2-5. 国会会議録検索システムで検索できない理由
2-6. 速記不能の箇所があっても補足掲載しなかった例の総件数
2-7. 委員会会議録における「議場騒然、聴取不能」の定義
2-8. 衆議院委員会議録で補足掲載をやめた理由

(3) 法規と先例[参議院、衆議院]

3-1. 派遣委員の報告が行われないまま採決が行われた例
3-2. 閣法に対する附帯決議に対し国務大臣が所信を述べなかった例
3-3. 法規と先例の重み

概略

(1)について

平成26年度国会所管歳出決算報告書の議案類印刷費について、
何が含まれるのか、衆参両院の事務総長に問い、委員会会議録が
含まれることと、その重要性について憲法57条の規定を引用しつつ
紹介するとともに、その費用の在り方については決算の観点から
見直すものがあっても良いのではないかと指摘しました。

(2)について

2015年9月17日の安保特委での採決場面は、誰がどのように
見ても議場騒然、聴取不能でしたが、採決が行われたこととなって
います。委員長の権限を全面に押し出して、聴取不能とされた部分が
あたかもあったかのように補足掲載されています。補足掲載について
先例がないわけではありませんが、補足掲載部分で速記が起きたと
される例や、附帯決議が行われたとされる例は過去に一例も存在
しません。他にも幾つも2015年9月17日の例しかない、という答弁が
あり、このような例は二度と繰り返してはならない、との思いで事実の
確認答弁を積み上げました。

(3)について

法規と先例は、議会の先人の知恵で積み上げられてきたものであり、
立法府の運営において尊重すべきものです。最近は、どちらかと
いえば政略的配慮を優先し、先例をないがしろにする傾向がある
のではないか、ルールなき議会運営になっていくのではないか、と
警鐘を鳴らしました。